看護師免許を持っているからといってすぐに健康スポーツナースとして働くことはできません。20時間の養成講座を受けた後、認定試験に合格しなければ健康スポーツナースとして登録することはできないからです。
資格を得るにはまず、夏季・冬季と2回に分けられた計20時間の養成講座を受ける必要があります。しかし、現在は宮崎大学医学部でしか開催されておらず、1講座の人数も40名程度と少ないため広く門戸が開かれているとは言い難い状況です。そのせいか、注目を集めているわりに認定されている人数もそれほど多くありません。
養成講座は日本健康運動看護学会の会員、非会員を問わず誰でも受講することができます。養成講座の日程は2日間で、1日目は座学で介護予防や生活習慣病予防と運動などの講義を受けます。2日目は体力の測定と評価、有酸素運動や筋力トレーニング、ストレッチ運動など実技を交えて学びます。
養成講座をすべて受講したら次は認定試験です。日本健康運動看護学会の会員で看護師免許を持ち、養成講座の修了日から2年以内の人であれば受験可能です。受験料は5,000円で内容は筆記です。養成講座の最終日に試験が設定されているため、受講してそのまま試験を受ける人が多いようです。
認定試験に合格した人には合格通知書と登録申請書、健康スポーツナースの新規登録要領が配布されます。申請に必要な書類を期限内に日本健康運動看護学会事務局に提出しなければなりません。申請が間に合わなければ資格を喪失することになるので注意が必要です。
登録期間は4年で、その後更新していく形になります。更新期限が近くなると連絡がくるので必要な書類と更新料2,000円を提出し、10時間の研修プログラムを受講します。
健康スポーツナースの認定証は発行されるまで時間がかかる場合があります。その場合は合格通知書が認定証の代わりとなりますので大事に保管してください。
健康スポーツナースに注目が集まっていることもあり、養成講座の募集案内が出るとすぐに定員に達してしまいます。募集人数が少ないこともありますが、それほど関心を持っている人が多いということでしょう。養成講座を受講したいのであればすぐに申し込めるように環境を整えておくことも大切です。また、資格を取得したからといって安心してはいけません。健康スポーツナースはまだ知名度が低く活躍の場も限られています。一般的な看護師と同じように求人を探そうとしてもすぐには見つからない可能性があります。
健康スポーツナースを目指したいなら、向いている人の特徴を知ると判断しやすいかもしれません。スポーツ好きなことはもちろん、救急看護の経験者や心身に余裕がほしい人にも適しているでしょう。
転職を成功させたいなら自己分析を必ず行いましょう。自己分析によって目標が明確になるため、ぶれずに進むことができます。これまでの勤務先、役割や得たスキル、現状に対する不満と理想の条件を思いつくままに書き出しましょう。
認定試験を受けるためにはまず20時間の養成講座を受講しなければなりません。養成講座は宮崎大学で開催されています。認定試験に合格したら申請登録を行います。登録期間は4年で、期限が切れる前に更新する必要があります。